展覧会企画制作

日比谷図書文化館特別展 鹿島茂コレクション
「アール・デコの造本芸術:高級挿絵本の世界」2019年10月24日~2019年12月23日

鹿島茂コレクション 「アール・デコの造本芸術:高級挿絵本の世界」

主催:千代田区立日比谷図書文化館

協力:株式会社ノエマ / 練馬区立美術館

展示レイアウト・告知宣伝物デザイン:白井敬尚、江川拓未(白井敬尚形成事務所)

20世紀初頭、アール・デコ華やかなりし時代に、革新的なデザイン感覚を持ったイラストレーターと、高度な技術を持った印刷職人とのコラボレーションにより次々と産み出された高級挿絵本。それはまた、新鋭イラストレーターを起用し新しいモード・ジャーナリズムを見事に開花させた先見の明ある編集者の登場と、裕福なパトロンが同時代に存在するという、幸福なできごとにより生まれた芸術でもありました。
細部までこだわり抜いたその造本美は、デジタルが横行する今なお新鮮で、どこまでも美しく、見ているだけで至福の時を過ごすことができます。
本展では、フランス文学者の鹿島茂氏が30年以上にわたって収集してきた膨大な数の個人コレクションの中から、ジョルジュ・バルビエ、アンドレ=エドゥアール・マルティ、シャルル・マルタン、ジョルジュ・ルパップによる挿絵本と、4人がそれぞれに関わったファッション・プレート合わせて100点あまりを紹介しました。

写真:白石和弘